達観

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1993年くらいに2万円くらいで買った。
成功したら飲もうと思っていた。

ところが満足できた成功はなかった。笑

 

それで、腐り始めてきたので
開けてしまった。

コルクにはカビが。
ゆるくなって、酸化している。

 

がん治療のことで散々、酸化のことを書いていたが、
ワインの場合は、色が飛び、香りが飛び、酢になる。

 

もう、料理にしか使えないと思ったが、茶色に濁っていたが、
僕のように生きていた。

 

かろうじて飲める。

 

味見したが、余韻は深い。

保存はイマイチで移動も多かった。僕の引越しにずっとついて回った。僕の人生は、ある意味、ハッピーでときどき苦かったが、
そんな辛苦の中で、唯一の友人だったのかも知れない。

 

ボロボロのコルクを眺める。

 

本当は2006年くらいに飲みたかった。

 

思うようにいかない人生だが
ここから花が咲くんだろう🌸
と達観する 笑

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