安保徹先生の講演で面白かったのは
生命38億年、人類としても15万年
そのシステムを
たかが現代医療が、たかが現代の医師が
というセリフだ。
先生は、権力となった現代医療から
いじめられているのでそうも言いたくなるだろう。
彼は、交感神経、副交感神経、顆粒球、リンパ球のバランスを見ながら、
生き方の無理さに気づいたのだ。
細かな世界を見つめながら、
大きく俯瞰して、人間の生き方、
その何万年の営みとの整合性も考えている。
科学はミクロとマクロの2つの視点から考証したほうがいい。
ミクロで発見したことを、そのままの判断で終わらせると、生命はわからない。
部分と全体
現代医学は測定技術の発展で大きく進化した。
参考になることは多い。
しかし、全体との整合性にはかける。
医師を薬物治療に押し込むように整備されていて
それに習って看護師も栄養士も、その傘下に押し込められている。
その中で彼らは頑張っている、精神をすり減らしている。
僕が医者にならないのは、お金がないためでも、頭が対応しないためでもない。
仕事が忙しすぎてしんどい怠けものだからだ。
勉強も研究も大好きだけれど、
あの環境ではあまりに、本質を探究できない。
心と身体を分離していったん分析するけれども
もともと一つのものなのだから、再び統合して
理論と治療をしたいものだ。
患者の人生、生き方、仕事の仕方、ストレスの状況、
食の状況を確認しながら、薬物治療は最小限の医師になりたい。
でも現場が許さない。
きっとポツンと小さく独立するだろう。
いや、医者なんかにはやはりならない。
患者さんのコーチでいいのだ。
治すのは患者さんだからね。
気づきと学びで自分で治そうというスイッチが入らないと本当の回復には至らない。
誰かに治してもらっているうちはダメだ。
医師は、コーチングできて半人前。
医学教育はズレている。
患者の生き方を見る技術を学ぶ医学教育が必要だ。
もっと自然な療法を学ぶ機会が必要だ。
そこに保険がつく医療制度が必要だ。
国というのはそんなことに税金を使うことだ。
まあ、そんなこと言ったら
仕事は無くなるから、怖いのは分かるよ。
今のままで仕方ないよね。
僕も、医療改革審議委員なんかになって、製薬会社の
顧問になったら、もうこんなことは言わない!