蜂のひと刺し

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蜂のひと刺し
かつて文春で三越の社長が愛人に刺された記事があったような気がする
僕が蜂に刺されたのは愛人ではなくて
ただの事故である
もちろん文学的にとかスピリチュアル的な推定や示唆があることも感じるが
笑笑

2回にわたる足の親指の下
親指にも意味があり、その下にも意味がある
玄関先の家の床、そこにも意味はある
秋晴れの青い空、森の中、黄色と黒の縞模様のスズメバチたちよ
僕はりんごや柿の皮をむいてデッキに干している
そこに群がる蜂たち
一生懸命皮に付いている実をかじったり吸ったりしている
僕は鳥に餌ををやるように実質 蜂に餌を与えていた
10匹くらい僕のそばにやってきては、僕を軽く脅したり、楽しく遊んでいる
僕は蜂を恐れずにいる
恐れの感情を抱いた時のその周波数に蜂は恐れを抱くからである
僕が穏やかな周波数を発していれば蜂は僕に留まるが刺しもしない
ただ僕の皮膚を歩き回り、見えない塩の結晶を舐めている
僕の皮膚には塩分が満ちていて、ミクロの塩の結晶ができている
これを蝿も蜂も虫も舐めにくる
人気な男だ
そのうちに美しい女性が僕を舐め回すはずだ
僕のそばで幸せな蜂たちよ
そんなひとときであるが、ドアを開けておくと探検家気質の蜂が家に入り込んで
台所から寝室まで巡る
寝ようとしたら死んだ蜂が枕元にいた
彼らの命は短い
あんなに元気な秋の日に、その夜には死んでいる
死ぬ前の最後の食事が僕のリンゴの皮であった
僕は死骸をティッシュでつまみ、死骸を外に捨てた
薪ストーブで焼いたこともある
かわいそうにドアが閉められ、玄関のドアの側に蜂は佇んでいる
僕は玄関を出ては入る
靴を脱ぎスリッパに履き替えたり、履かなかったり
そこで佇んでいた蜂を踏みつぶすその瞬間
僕は3日で二度も刺されたのである
0、01秒の世界
ツンと刺され僕は1センチ下の蜂を踏みつぶすことなく
足を上げてしまう
0、5秒後にイタタタとなる
潜在意識で先に身体は動き始める
意識はやがてやってくる
蜂とて命に関わるから一瞬で身体内で毒素を作る
しかし安定した身体液を瞬時に精製し合成する
そういう精製物質だからこそ、神宝塩のような何十種類のミネラルに満ちた塩には中和されてしまう
決して精製塩では効果がほとんどない
少なくても手づくり自然塩でないと効果はないだろう
今日も蜂と戯れている
僕の目の前で、蜂は顔を洗っている
僕の足を舐めながら歩いている
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