10年前、土橋先生に会った。
いろんなガン患者さんの手術をしてきた。
僕は彼に話した。
病気を患う人には、否定語が多いのです。
当たり前なことと思われるかもしれませんが、
否定的な感情に包まれて生きています。
否定的な体験があって、否定的な感情に捕らわれているのです。
僕はその辺に病気の原因を見るのですが、
先生はガン患者さんを見て何か共通項とか
感じませんか?
少し眼を輝かして
そうなんです。
僕もずっとそんなことを考えているんです。
ガン患者の人生の歴史を探っています。
その人の生きてきた道のりを見つめるようにしています。
ここ10年は。
昔は、教えられた通りに手術してきました。
手術で良くなる人もいますが、
再発したり、結果が思わしくないと
自分でもがっかりしていました。
今の三大療法だけでは上手くいかない。
どうすればいいんだろう。
ガンはその人の生活史に原因があるのではないだろうか?
そうこうしているうちに
ガンの場所と性格やストレスにいくつか共通項があるように
思いました。
、、、、、。
僕らは意気投合し、患者さんと悩みと否定的な体験と性格について情報交換を始めました。
浮かび上がってきたのは
性格と心理的ストレスと病気と部位の相関性です。
それで分かったのが、乳がんで右なら家庭での慢性的なストレス、
左なら職場での身体的なストレス
ということでした。
昨年東京で、ある60台後半の男性から、妻のガンについて相談されました。
病院がサジを投げて、「医療難民」になっています。
ご主人は、積極的に治療法を探して行動しています。
娘さんもネットでいろんなガン治療を見つけては、父母に提案しています。
本人は、2歳年下の女性です。
乳がん そして 全身への転移 でした。
右です。 笑
家庭内での慢性的なストレス
その仮説を少し頭に置きながら
本人及び夫妻と話し合います。
ご主人はよくしゃべります。
奥様は、聞かなければしゃべりません。
ご主人は、思ったことをずけずけ言うタイプです。
やりたいことは、すぐ、どんどんやっていくタイプです。
積極的です。
今は一人社長ですが、バブルの頃は10人位営業マンを雇い、
事業をしていました。
奥様は、地主の資産がたくさんある、長男坊の妻になったのでした。
18歳に出会い、相手の資産など考えていなかったのですが笑
妊娠してしまい
そのままゴール。
彼のお父さんお母さんから見れば、望ましく思われない結婚相手でした。
最初から義理の親からは歓迎されない。
妊娠したばっかりに。
別に望みもしなかった。
しかし運命は、財産のある夫の奥様に。
旦那は格好もよく、積極的。社交的。
結婚し家に入り、義理の親とある意味やり手の夫。
静かにしていれば、一生食べていける環境。
慎ましく従っていれば。
夫が積極的であれば、妻は消極的になるものです。
それでバランスが取れるからです。
兄弟が半分違う性格になるのは、相手を鏡にするからです。
片方がよく従うと片方は従わない 笑
彼女は回りを気にしながら、だんだんと従う生活です。
自分には決定権はありません。
少しだけ気分が悪い時に夫に辛いと言うだけです。
でもはたから見たら、いい生活です。
人間は我慢しなければいけません。
我慢して我慢していつか花開く。
そういう価値観ってありますよね。
本当は違和感を感じながら
それは自分のエゴだから我慢しよう。
そう自分に言い聞かせながら、
何度もしんどいと思いながら、
しかし我慢する。
自分が主人公になって、自分が決断して、
自分が失敗して
自分が立ち直る
そんな経験はないままに
子育てに翻弄し、日常に取り込まれ、
夫の浮気にも何とか対処していきます。
優れた夫が、何でもやります。
決断します。
自分はそれに従うだけです。
お前は、友達も少ないし、情報も少ないし、好きにしたらといってもしないし、、、、。
行動しないからお前はダメだ。
夫はよく言います。
そう私は不満もいいながら、結局何もしない。
何も自分では決められない人だ。
決めつけられてその性格を信じる。
そんな人生に、50台後半に事件が起こる。
そうなると、免疫力は大きく失って
30年間でゆっくり増殖してきたがん細胞群は
急激に増殖を始める。
だいたい1ー3年後に検査に引っかかる程度に大きくなる。
食事は悪くない家庭だ。
あくまで、知らず知らずに築かれた意識の壁だ。
その中で人はもがく。
しかし、誰もが悪意は持っていない。
しかし慢性的なストレスの環境は整っている。
もちろんこういう環境にいながら、ガンにならない人もいる。
上手にガス抜きができれば、体調不良、高血圧などで終わっているかも。
この人はどうしたら治るか?
波動機械、多層多角的放射線、酸素、水素機械などのエネルギー治療や
高濃度な還元サプリ、注射治療や
過去のトラウマ治療や
意識や考え方を変える心理療法
どれも不正解ではない。
しかし、どうしてもやらなければならない治療は
彼女自身が、自由に創造的に生きる時間を過ごす
という実にまっとうな治療だ。
彼女は、その家を離れて
自分が暮らしたい場所で
誰かのサポートを受けながら
絵を描き
陶芸を始め
庭をつくり花を育てる。
そして少し元気になったら、
誰かのサポートをする。
生きる喜びを感じる。
ときどきやってくる夫や娘さん、孫と触れ合う。
自分の小さな作品展を目指す。
小さな夢と生きがいを持って
自分の人生を楽しむ。
自分に与えられた最後の時間を
自分らしく生きることにに捧げる。
夫も離れた時間で寂しいだろうが、慈愛がもっと湧いてくるだろう。
僕は、その人の意識の壁を見ようとする。
僕はその人の否定的な意識を見ようとする。
その人のトラウマや価値観を探る。
その人の生き方、働き方を見る。
その人の過ぎを見る。
その人の人間関係を見る。
その人の食や身体を見る。
僕はその人の言葉を聞く。意味付けを読む。
僕はその人の未来を見る。
その人の輝く部分を見つける。
僕はその人の生きる意味を見る。
僕は、その人と僕とのコラボレーションを想像する。
僕は、お互いのミッション、使命に思いをはせる。
生きることは困難なことだが
生きている限り、生きて行く。
退屈で辛いことも多いが
たまにはいいこともあるし
まあ、たまには自分が幸せになることを
選択するべっか。
(どこの方言でもない 笑)