個性的な透析クリニック

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転載
さて、ここでかもめクリニックに転院して十八年を経た患者の経過を具体的に紹介してみたい
その患者は転院して「長時間透析と自由食」を開始した時、四十一歳だった。
六時間・七時間を経て、八時間透析を始めて十五年ほどになる。

当初は塩分摂取量を七グラム以下
に抑えていたが、三年目あたりから自由食によって上がり、14~18グラムをキープし
ているが、血圧は90~120の間で推移している。
五錠ほど飲んでいた降圧薬も三年目あたりからゼロになっている。65キロ以下だった体重は実に80キロ前後まで増えている。
ちなみに、患者の健康時の体重は八二キロであった。体重が八〇キロ前後まで増えた
ということは、健康時の体重に近づいたということで、異常に肥満になったというわけで
はないのだ。
この患者に代表されるように、他にも多数の患者が自由食によって血圧を安定させ、健康的に暮らしているのである。
金田がとにかく「食べて太りなさい」と指示を出すのは、当然のことだといえよう。
『透析の常識を疑え』より

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