パリに来た

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4泊5日だ
街中のアパートメント
2kだ
他の一室に誰が居るかは分からない
さっきは女性の声がした
電話をしているのか
ペラペラ途切れなく喋っていた
ラジオのようでもある

しかし音楽がないので人の生声に違いない
キッチンもトイレもシャワーも独占している気分だったが
2人でシェアなのかも
いやもしかしてそこにホストが居たのか?
ホストが玄関に出てきてさえくれれば昨日のような困難は起こらない
とすればホストではない
僕が聞いた会話は幽霊かも知れない
トイレもキッチンも使いに来ない
古いパリのアパート 僕は5階だ
この上が屋根裏部屋だ といってもまともな大部屋だろう
ドイツ軍がひとつひとつの部屋を確認しにやってきたのはいつだろうか
ここは貧乏人の住まいだ
それでも11000円はかかっている
ホストは会っていないがメールではなかなかの人だ
私が細かく情報を送ったからそれが分からないわけがないだろう
ちゃんと読んでって 
それが読解できないあなたはどうなのよって感じだ
こちらはパリの冬で暗い中、鍵を探している
劇場の裏の柱にボックスがあると
劇場を探さなければならない
そんなところに家の鍵を隠しておくか?
しかし彼女の文章を僕は読み込み
3〜4人に劇場はどこだと尋ねる
僕は裸足だ
僕の裸足も温度が下がりつつある
劇場は遂にあった
その後ろ?
劇場は長かった
ここを降り曲がって100メートル行けば劇場の裏だ
しかしそんな家から離れた場所に鍵を置いておくのか?
言葉も通じない
ネットは弱い
朝バルセロナで起きて、苦難の末にTJVに乗って7時間
地下鉄で苦闘して1時間半
運が悪くて、買った切符の磁気がおかしい
切符買うだけでも大変
機械が違うのがあるからどこに並べばいいのか
最初は地下鉄の切符の機械ではなくて普通線の切符機械で
メトロ駅を探していた
やっとそれがおかしいと気づいて
Facebook友人にヘルプを求めた
今度はやっと地下鉄の切符売り場に
しかし沢山の人が並んでいて全然進まない
機械にたどり着けない
そしたら機械のランプの色が違う
それに気づいてまた並び直し
やっと機械に辿りついてもどこを押せばいいんだ
東京だったらすぐわかる僕もパリ駅では通用しない
そもそもユーロの小銭の額も把握していないからね
俺はどこの駅に行くんだっけ
iPadをまた開くが電源は危うい
無料Wi-Fi電波が僕のSIM電波を邪魔する
後ろのお兄さんに切符を買わせた
そこには35キロの荷物が転がっている
切符1枚まともに買えない
すごい時間のロスだ
切符を今度は入り口で入れたが
今度はバツ印でブーだ
僕は冷静なのでまだ切れない
脳血管を切らさない
駅員を探した
切符がおかしいって言った
ちょと待て 
僕には先に仕事がある
そして待った
待ったらあっちで通してみようって通した
ブーだ
今度は駅員が駅員を探す
そして先輩に言う
そしたら今度は駅を出てインフォメーションに行けと
そこでチケットを交換しろと
そしてやっとインフォメーションを探した
そしたら並んでいて全然進まない
三百円の切符を再度買った方がいい
が並んでいた
そしてとうとう僕は切符交換に成功した
それからも苦難は続く
行く駅名は分かったが登りか下りか分からない
これも調べないといけない
まあ そんなわけでこんなわけで やっとアパートに着いたら
今度は鍵がない
見つからない
いったい僕は何をしているのか
なぜみんなが美味しく夕食を食べているのに
僕は暗闇で鍵のボックスを探しているのか
道端のポールの塀に並んだ自転車を次々とチェックしながら
写真で見た鍵ボックスを探す
誰かから見たら自転車泥棒にも見えるかもしれない
警察官に見られたら尋問だ
ホストが送って来た文章には
2つの道がクロスするところに劇場の裏の柱に鍵ボックスがあると言う
まずフランスの2つの道を暗闇でどうして日本人が分かるんだ?
腹が立って来たが、それは僕の負けだ
ホストはホストでは苛立っている
これだけ情報を与えても分からないなんてどうかしているって気持ちだろう
なぜ僕が鍵を見つられたか?
Facebookの友人 会ったことはない
料理人の日本人女性にメッセージ
情報を出す 
最後はホストに電話してもらう
いよいよ分かったのは、劇場の裏の柱 と言う文字は 実は 劇場の宣伝をしている高さ5メートルくらいの胴回り80センチくらいの大木のような宣伝塔だった
その裏に、自転車があり そこにあるって!
遂に、、、、、しかし無い 笑笑
Facebook友人と思ったのは、その鍵箱自体が盗まれたようだ
そういう結論になった
うーむ
振り出しに戻ったのか
僕は立っているのもキツくなって来た
3万円くらいのホテルでも再度予約してぐっすり眠りたい
再度 シアター宣伝塔に拝みにく
自転車の裏側に図太い線がありそこになんと鍵ボックスがあった
それはボックスがねずみ色でさらに表ではなくて横になって
ただの鉛色の3センチくらいの横顔だけだったのだ
どうりで見えないわけだ
家から200メートル
地下鉄から出てきて100メートル
そんな交差点の広告塔の裏に鍵を見つけた
倒れる前に部屋に行こう
横になろう
僕には明日がある
明日のアポがある
そして遂に宿の部屋の鍵が開いた
そしたらなんと、、、、
そんな、、、、
苦難の先は苦難 塩探偵クナン 笑笑  続く

2023.2.24

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