やはり宿にたどり着くまではけっこう大変だった
なかなかスムーズにいかないですね
13:01に着く予定が15:16になりましたからね
何が起こったかというとたいしたことはありません
電車が12分遅れてやってきた
それに乗っていたら目的の乗り継ぎの駅のひとつ前の駅で終了になりました
そして待って
もうひとつ先の駅にたどり着きました
そこで再度乗り換えです
スペインからフランスになりました
切符を買いましたら80分ありました
スペインでは駅にエレベーターありましたがフランスになったらありません
重いスーツケースで苦しみます
えいって持ち上げればなんとかなります
しかしその繰り返しは素晴らしいトレーニングになって僕には苦痛です
まあ引越屋のアルバイトよりはマシだと思います
またその駅が不思議で、何も店が無いのです
駅の前にも一軒もカフェなどないのです
こんな立派な駅に店ひとつないのです
セルベールっていう駅です
Googleマップで調べると
裏に店があります
しかしそこまで行くには10分かかります
しかも丘を降ります
僕は線路の端っこまで行きましたが裏の店にたどり着きません
まだ70分あります
プラットフォームで残りのワインと残りのチーズを食べながら過ごすことも頭をよぎりましたが
巨人の星の星飛雄馬を思い出して
さらに降って僕は遂に駅の裏のベーカリーにやってきました
帰りは地獄の特訓だと威勢よく
250ccのイタリアのビールを飲んで海を見ていました
先日買ったサラミがありましたので美味しくいただきました
これからの苦しみを思うと今を楽しむしかありません
サラミの皮が口の中で余りました
それをベンチの下に捨てました
3個
やがて思いつきました
僕の周りでうろちょろする鳩にあげてみよう
そしてあげました
その鳩はラッキーでした
1秒後に5羽の鳩がやって来ました
僕の周りはさらに鳩がやってきて
次の僕の餌を待っています
僕は捨てた3個を全て投げました
鳩は15羽以上になって僕に期待しています
僕は期待を裏切りました
鳩はやがて去って行きました
一羽だけ残っていました
羽が荒れています
みんなからいじめにあっているのでしょう
僕は口の中にあった残りのサラミを投げました
彼は1人僕のところで待っていて恩恵を受けました
俺はイエスキヨトシだぞって言いたくなりましたが
僕の言葉は分からないでしょう
そんなこんだで重いスーツケースをガラガラ引いて丘を登ります
くたびれたジジイが丘を登っていく
悲しい背中で誰かには哀愁を感じるでしょうね
そして厳しいトレーニングを経て駅にたどり着きます
またスーツケースをもって階段を降りて、そして登るのです
陽は上り陽は沈む
この繰り返しが人生ですよね
そして駅に着く
フランスに入ったら携帯に電波がない
SIM カードが働かないのです
このような状態で僕は宿に辿り着けるのでしょうか
Googleマップが動きません
どの辺のアパートメントを僕は予約したのでしょうか?
この辺だったと記憶してそこに向かって歩きます
かけです かけです
番地は忘れたが部屋の番号は13
鍵ボックスの番号は1101
それは覚えているのです
しかし辿り着かないのです
丘の上です
厳しく苦しい上り坂をはあはあ登ってきました
電車からスーツケースを降ろしたらスーツケースが転んでしまい、僕も前につんのめってすねをスーツケースにぶつけて擦って、しかしそれでも僕は鍛えた足腰でばったりと転びこともなく
地面をギリギリに舐めるように倒れながらも立ち上がった
動画にすれば奇跡的な動きが見れたでしょうに
住所がわからない〜致命的〜
しかし写真があったのです
ここからは写真と同じ風景を探せばいいんです
間違いなく見つかるでしょう
自信が湧いてきます
そして遂に見つけ、家に入り
僕はそこで見つけたワイングラスで乾杯中です
明るいうちに無事に着きました
部屋は海が見える丘の上です
小さなべランダもあります
海も見えますが山の上にはお城も見えます
昨日までの部屋の3倍は広いです
イエスキヨトシ塩と幸福の物語の始まりです
コリウールは静かないい街でした♪