りんごを食べています。
ほとんど毎日のように。
少しづつ。
いろんなりんごがあります。
一個一個みな味が微妙に違います。
形も色も。
なかには、ツルの部分の下が裂けているのもあります。
何かにぶつかって少し傷ついているのも。
斑点があり、中まで斑点が侵入して、鮮度が落ちていたりんごも。
鮮度が良くてジューシーで甘いもの。
柔らかくなりはじめて、歯ごたえもなくジューシーではないもの。
左右形がいびつなもの。
色が悪いもの。
良く観察すると、触ってもいないのに、重いりんごがどれか分かります。
そんなりんごをずっと観察しながら、僕はつい健康のことを考えます。
細胞学的には、DNA的には2-3%しか違いません。
一個一個のりんごが、人間のように感じます。
ちょっとした傷がありながら鮮度がいいもの。
ちょっとした傷があって、全体がふやけているりんご。
手術が有効なりんごと 笑
もう手術が意味がないりんご。 笑
僕はりんごの木の病気などを少し知っています。
農家さんは、農薬を使わざるを得ない環境にいます。
なんとか病というのが数種類あり、それを防ぐためには、
このクスリと指導されていて、散布します。
耐えた木だけが元気で、他の木はますます弱っています。
雑草もそうです。りんごの木の下に敷物して、雑草をあまり
生えないようにしたり、クスリをまいたり。
りんご園に入ったことがありますが、
土がふんわりしたいい感じのりんご園と、
土が堅く、乾いた農園もありました。
土壌がすべての源です。
その根っこがあって、大地のミネラルを吸いとって、太陽から
葉っぱを通してエネルギーが入ってくる。
雨、風、温度、、、、。
そこに栽培者の思い、言葉、、、、、。
りんご一個にも物語があります。
日向の丘、西日の丘、朝日の丘、いろいろな立地があり、
隣のりんごと超近いのもあれば、東から西がすべてさえぎられているようなりんごもあります。
僕のもとにやって来た20個のりんごもどこになっていたかは良く分かりません。
お尻を見れば、豊かな陽が差していたことがわかります。
りんごから見れば
僕らには自由があります。
食べるものもたくさん。
選択だけが難しい。現代は。
100年前なら、99.99%自然食だった。
選択の知恵など要らなかった。