身体を冷やすという考え方

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野菜が身体を冷やす という「誤解」の発端

この考え方は、桜沢さんというマクロビオティックで
こしらえたもの

感覚的な仮説である。
食事に陰陽理論を当てはめた際のズレというか。

 

その考え方は面白いが、それが実際とは異なり、

病気を増やしているのではないかと思うところもあるので

ここに書いている。

 

自分もマクロビオティックを学んで、

どうも納得ができなかったことの1つだった。

 

陰は 冷やす、暗い、動かない、ゆるむ

陽は 温める、明るい、動く、締まる

 

宇宙にプラス、マイナスはあるが、

物質それぞれにもプラス、マイナスはある。

それを強引に当てはめてしまった、、、。笑

 

桜沢さんが影響を受けたのは、石塚左玄さんという軍医の

ナトリウム、カリウムバランス理論である。

 

それをナトリウムを陽に分類し、カリウムを陰に分類した。

そのためカリウムは身体を冷やすというレッテルが貼られた。

 

二元論に分けるのは方便としてはいいが、

カリウムが主成分の野菜は、

身体を冷やし、ゆるめ、動かないというところに分類されてしまった。

 

その理論が実際なら、

草やつまり野菜を食ってきた哺乳類はみな、筋肉が弱って死に絶える!

 

身体を冷やすといくつか身体に問題が出てくる。

代謝も悪くなるのは確かだ。

しかしそれと野菜は関係ない。

 

雪に埋もれない地域では、

常に草はホモ・サピエンスの食料になった。

身体が冷えて病気が増えるわけではない。

 

桜沢さんが生きていた頃は、酵素の情報は少なかった。

それで生野菜や果物のパワー、健康効果に充分に気づかなかった。

 

石塚左玄さんの理論をユニークに発展させ、食事療法の一大派閥ができた。

僕が 桜沢さんから学んだことは大きい。

 

僕の食に対して当時革命的だった。

でも今は、酵素や発酵や生食によりシフトしている。

 

「一物全体 いちもつぜんたい」

これは海外でホールフーズと言われている。
これは今も信奉する。

 

「身土不二 しんどふじ」

これは生まれた三里四方の食材がいいという考え方だ。広く地産地消。

これにも賛同はするが、

僕らは地球の作物は大体うまく消化できる。

僕らの身体にある遺伝子は、アフリカ熱帯由来だ。

南国のフルーツは身体を冷やす という考えがあるが

これにはそれ以上の価値もあると感じている。

確かに30度を超える暑さの中で暮らす人には、スイカのように身体を冷やすものもある。

しかし、それ以上に

ミネラル、ビタミン、消化酵素、

ファイトケミカル、繊維など素晴らしい栄養素に満ちている。

 

僕が残念に思うのは、僕もそうだったが、

野菜や果物が身体を冷やしたり、ガンの餌になって、、、という考え方や情報だ。

 

健康を失った人には野菜や果物が効く。

理論や情報にとらわれずに試してほしい。

 

それらを取ると、結果体温も上がる。

食べてる時には胃が冷える場合もあるが。

 

食事療法やマクロビオティック学んだ人は

多くが、生野菜や果物を恐れている。

中に好きなのにずっと食べてこなかった

というクライアントさんも多い。

 

僕の指導でおそるおそる食べ始めて、体温が上がって、肌がツヤツヤになって、

最後は嬉しくて、美味しくてって。

 

特に生なら回復は早い。
( しかし 具合いが悪い人に限って生が嫌いな人が多い。笑)

 

生には抗酸化物質が多く、元気な菌たちもいっぱいくっついている。
人間に悪い菌なんて、菌全体の一部。

 

菌を食べる。

それが健康回復にはいい。

菌が僕らを動かしている!菌を怖れない。

菌が自分だとも言える科学的根拠が増えてきた。

 

もうそろそろ野菜はカリウムなので

身体を冷やすという考え方から

卒業してくれるといいなって僕は思う。

 

そう思わないのも自由だが。

食べると元気になるよ!

人体実験してみて〜。

写真は来日8日目の子猫
寝てばかり。笑

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